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2006年9月20日 (水)

35年前の市民の想い

私の目の前に2冊の小冊子があります。




ひとつは、『勝山市総合アンケート』


Jc
これは勝山青年会議所が昭和46年に上梓した市民対象のアンケートで、たまたまJCルームで見つけたものです。


作成までに1年と9ヶ月を費やした労作だけあって、20877名の有権者(当時)の中から、1458の標本抽出を行い、公衆衛生、生活環境、住宅問題、都市問題、交通問題、観光問題、教育計画、消費者保護、社会福祉、労働問題、産業振興問題、政治行政の12項目に渡って60の設問を設定しています。





時代を感じさせる質問もあります。

「問5:あなたは勝山市が赤字財政再建団体であることを知っていますか」
という質問は、まさに当時の緊迫した状況下での質問でしょう。

中にはちょっと微笑ましいものもあります。

「問44:あなたの血液型は何型ですか」



こういった質問もあるとはいえ、質問全般にわたって、現在の勝山市が抱えている問題と同様の事柄について35年前の人々の思いが伝わってきます。



「問1:市政に市民の声が反映されていると思いますか」

「問7:あなたは勝山市に対して、特に望みたいものを1つ選んでください」

「問8:勝山市の産業を振興させる上に、最も必要と思われるものを下記の中から1つ選んでください」

「問13:勝山市の若い労働力が県外になるべく出て行かないようにするには、どうすればよいと思いますか」


「問19:勝山の観光事業として最も力を入れなければならないのは、次のどれだと思いますか」

等々の質問は、今の勝山市が抱える問題そのものであり、逆に言えば35年以上も前から問題であり続けたということでしょう。






これは(社)勝山青年会議所の備品であるため、いくらメンバーとはいえ私することは許されませんので、コピー・製本を印刷会社にお願いしました。複写しなおしたものを今後使って行くつもりです。




この冊子は会議所の財産であると同時に勝山市の財産でもあるので、市民・行政にも有効活用していただきたいものです。






もう一冊目の前にあるのが、『勝山市都市計画マスタープラン』の素案です。


Photo_16
書庫を整理していたところ、偶然出てきました。

これは21世紀の勝山市の都市計画を定めたものですが、『勝山市総合アンケート』を読んだ後に見ると、どうしても違和感を覚えてしまうのです。


都市計画は全方位的でなければなりません。なぜなら都市は人々が住み・憩う場所だからです。子供、青年、壮年、高齢者のすべてが住む場所として都市が位置づけられる以上、それぞれの世代の嗜好性を満たす都市づくりが求められます。

しかし、「全方位的」であるためには、コアになる概念がなければなりません。その概念を足がかりにしてそれぞれの世代に訴えかける都市づくりがなされるのです。



35年前の勝山市民が求めたものが現在も達成できていない状況を考えると、果たしてこのマスタープランのコア概念で35年後の市民は納得できるのか・・・・・・そこに何となく疑問を感じるのですね。

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