« 出初式 | メイン | 勝山左義長まつり »

2008年1月18日 (金)

勝山を覆う暗い影

目下のところ、今年から始まる後期高齢医療制度について 研究しているところですが、その検討のためにどうしても必要になるため、勝山市の将来人口予想をしてみました。


人口予想はよく耳にするところですが、自分でやってみるとかなり難しいものです。なにしろ予想阻害要因が多すぎますから。

しかし、勝山市規模の自治体においては誤差10%程度の予想ならば可能ではないかと、とあるソフトとコーホート要因法を用いて実行しました。

コーホート要因法については、ネット上で参考になる研究論文が多々落ちていますので興味のある方は当たってみてください。


初期設定値として重要なものは出生率なのですが、2050年の出生率を1.21程度に設定してみました。2000年の勝山の出生率は1.5程度なのですが、これが減衰していくと仮定しています。



さて、その計算の結果ですが・・・・正直、暗鬱な気分になりました。







2050年には、勝山市の人口は1万2000人を割り込みます。

問題は人口減ではありません。その世代別構成比率です。



1995年の国勢調査では、
 0歳~14歳割合・・・16.6%
 15歳~64歳割合・・・61.8%
 65歳以上割合・・・21.6%
であったものが、

2050年予測として
 0歳~14歳割合・・・9%
 15歳~64歳割合・・・46%
 65歳以上割合・・・45%
となります。


この数字だけはピンと来ないでしょうから、人口ピラミッド図をつけてみます。



2050


これが2050年の勝山市の人口予測におけるピラミッドです。









Photo

ちなみに、左は2005年の勝山市の人口ピラミッドです。








もはや、2050年に至っては「若者が高齢者を支える」などというのは幻想であることがお分かりでしょう。

なぜなら、勝山における1年間の新生児数は70名程度になっているはずですから。






いきなり2005年から2050年までジャンプしたのでは、わかりにくいかと思われますので、ちょっと10年スパンで眺めてみましょう。


2010

これが2010年の人口予想のピラミッドです。







2020

2020年の人口予想ピラミッドはこのようになります。






2030

そして、20年後の2030年。この辺りに来ると、はっきりと若年層の減りを実感することができます。





2040

そして、2040年。この曲線の形は、2050年のものとほぼ同じです。逆に言えば、この段階でもう完成されたと見てよいでしょう。









ちなみに、「出生率を低く見積もりすぎではないの?」と思われる方もいらっしゃることでしょう。

そこで、出生率が2000年と同じレベルで2050年まで維持できたと仮定して、2050年の人口計算をしてみると、こんなピラミッドができあがります。


Photo_2


・・・・同じ曲線を描くのです・・・・










出生率を高めることにより何とか対応できないものかと、私もこの計算をし始めたときに考えました。

しかし・・・・何度かシュミレーションしてみた結果、これが非現実的であることがよく理解できました。

65歳以上の年齢層の割合を、2050年において2000年レベルにまで落とそうとした場合、合計特殊出生率をどの程度上げなければならないのか。


・・・・・5.4です・・・・・


つまり、夫婦一組に対して6から7人の子供を産み育てていかない限り、2000年レベルの高齢化率まで復帰することはできないのです。








「40年も先の話なんてどうだっていいじゃない?」とお考えならば、あなたのお子さん、あなたのお孫さんのことを考えてください。

皆さんの将来のため、そしてお子さん・お孫さんたちの未来のために、私たちは真剣に考えねばならない時期に差し掛かっています。

コメント

コメントを投稿