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2009年6月23日 (火)

人工冬眠への挑戦

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「人工冬眠」への挑戦。読了。


人工冬眠といえば、ワープ航法と並んでSFではメジャーな技術です。この人工冬眠の研究家である著者は、愉快な実例をひきながら冬眠という行為の不思議さ・その応用範囲の広さを説明していきます。




何しろ、読んでいくと目からウロコ。 flair

例えば、本書では、冬眠する哺乳類の代表例として、リスと熊が挙げられています。

私は、リスは冬の間、ずーっと冬眠しているものだと思っていました。ところが、冬眠中のリスは、2週間おきに20時間だけ体温を戻して活性化するとのこと。

一見すると、この行為は無駄のように思えます。体温を上げる・下げるという行為自体がエネルギーを使うのですから。「なぜ、そんな無駄なことをするのか」本書によれば、「寝不足にならないため」なのです。冬眠と睡眠は全く異なる行為ですので、冬眠したままだと寝不足になってしまう。それを回避するために、2週間おきに20時間体温を戻すのだと。そして、冬眠をするために蓄えられたエネルギーの9割が、この作業に費やされているのです。

もうひとつは、熊の事例。熊は蓄えた用いて冬眠するのですが、冬眠中で1日に使うエネルギー量は4000kcal。これだけのエネルギーをひたすら放出していたのでは無駄が多いので、エネルギーやタンパク質・カルシウムをリサイクルしながら冬眠を続けるそうです。睡眠・冬眠・代謝。いずれも実に不思議なものだと実感させられます。

人工冬眠研究の専門家である著者は、本書の末尾で「人工冬眠は必ず実現する」と断言しています。そこへ至る技術的過程や、課題などが本書では手を変え品を変え、飽きさせることなく盛り込まれています。

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