« 人工冬眠への挑戦 | メイン | NHKに対して集団訴訟 »

2009年6月23日 (火)

6月定例会 全員審査特別委員会

昨日は、6月定例会の全員審査特別委員会が行われました。ここでは、6月補正予算の審議を行います。

通年ですと、6月補正予算は一番楽な予算です。というのも、6月という時期を考えると4月から始まる新年度予算を執行し始めたばかりですので、補正をする必要性がまだ薄いのですね。

ところが、今回は国の大幅な追加補正予算が出たため、その関連予算を審議することとなりました。今回の国の補正の目的は緊急雇用です。したがって、市の6月補正でも緊急雇用が柱となっています。それに加えて、平成24年に全国環境自治体都市会議を誘致しようとする勝山市ですので、環境部門での強化を柱とした補正予算になっています。


昨日の予算審議は揉めに揉めて終了したのが午後6時でした。揉めた原因は、はたや記念館「ゆめお~れ勝山」にかかる設計者・建設業者の問題です。おそらく勘の良い方ならば、「ああ、あの問題か」とすぐにおわかりになることでしょう。この問題については、追々このブログでお話しすることもあるかと思います。

私が今回の補正で最も納得のいかなかった点は、「東山いこいの森」の工事費用が盛り込まれていた点です。

理事者側の説明では、東山いこいの森の設備が老朽化しており早急に修繕しなければならないところ、今回国の交付金がふんだんにおりてきたので、これを用いて修繕するのだということです。

一見すると、もっともなことのようにも思えます。東山いこいの森は一部設備が老朽化しており、訪れる人のことを思えば早急な対応が求められます。それ自体に異論はありません。国の金でできるのならば、それが一番ありがたいことも確かです。

ただ、そういったことを踏また上で、私が納得いかないことは、東山いこいの森が指定管理者制度に移行しているということなのです。

指定管理者制度とは、市が保有している物件を民間活力により運営していただくことで、より有効に利活用してもらおうという制度です。現在、市内では、勝山ニューホテル・温泉センター水芭蕉・市営温水プール・長尾山総合公園と東山いこいの森が指定管理者制度を導入しています。


通常、指定管理者制度に移行する際には、市と指定管理者との間で契約書を交わします。何年間を契約期間とするのか、どのような運営をするのかといった契約内容の中でも、最も重視されるのは、
 「指定管理料はいくらになるのか」
ということです。

市は指定管理者に対して指定管理料を支払います。つまり、維持・運営に最低限これくらいはかかるだろうという見込みですね。そこから、指定管理者の運営努力によって利益が出れば、それは指定管理者が取ってもらいます。利益を出す。この健全な方向が、サービスの向上につながります。
(もちろん、黒字を出すために安易な首切りなどをしないように十分なチェックは求められます)




このように、、指定管理者契約を結ぶ際には様々な可能性を考えて契約を結び、議会の議決を得るのですが、今回の東山いこいの森ではその精神が踏みにじられていると私は感じました。

指定管理者契約を結んだ後に、「○○の修繕が必要です」「××を直します」とどんどん追加で予算を組んでいくのでは、当初に結んだ指定管理者契約の意味がありません。

極端な話、議会には「Aという建物の指定管理者契約は、契約にかかる修繕費を込みで2000万円です」と説明して議決を得た後で、修繕費・修繕費と追加していって最終的には5000万円かかりましたということすらあり得るのです。

「東山いこいの森は修繕が必要である」
「指定管理者契約を結んでも、このままの状態で指定管理者に渡したのでは、指定管理者に気の毒である」
と理事者側が考えるのはもっともな話です。ならば、なぜ指定管理者契約を結ぶ際に「これからかかるであろう修繕の全体計画」を示さなかったのでしょうか。

元々、市が直営で運営したとしても修繕費はかかるのです。それら修繕費を加えてもなお、民間の団体にしてもらった方がサービスが良くなるというのが、指定管理者制度の趣旨です。




私はこれまでも指定管理者制度の改善を求めてきました。

温泉センター水芭蕉の指定管理者移行で揉めていたときに、私は担当常任委員会であった産業福祉委員会の委員長でした。そのときに、指定管理者契約のスケジュールがタイト過ぎることが揉める原因であることを理事者側に説明し、その改善を求めました。

具体的に言えばこういうことです。

その当時の、指定管理移行スケジュールは次のようなものでした。
   12月定例会・・・温泉センター水芭蕉を指定管理制度にする条例変更
   1月~2月・・・・・指定管理者を募集・業者決定
   3月定例会・・・・業者決定を受けて指定管理者契約を議会にて議決
   4月1日・・・・・・・指定管理者業務開始

これでは事実上、議会は指定管理者契約を承認せざるを得なくなります。なぜなら、4月からの業務開始を目指して業者さんは準備を進めているのです。
 「もうすでに、市内の業者さんは準備を始めていますので」
と言われては、議会としても否決することもできません。

それで、このスケジュールを見直すように求めた結果、現在ではゆとりを持ったスケジュールに変更されました。

このように、理事者と市議会との間で、指定管理者制度をより有効にすべく様々な取り組みがされてきたのですが、今回の東山いこいの森の一件で、それを踏みにじられたような気分がしてなりません。

実に残念です。  

コメント

コメントを投稿