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2009年9月に作成された記事

2009年9月29日 (火)

この国の形が崩れ始める

ああ、民主党になったら来るだろうなと予想はしていたが・・・


読売新聞より。


公明党の山口代表は26日、静岡市内で記者団に、永住外国人に地方選挙権を付与する法案を10月中下旬にも開かれる臨時国会に提出する方針を明らかにした。

公明党は1998年以降、与党時代も含めて、たびたび同法案を提出してきた。しかし、連立を組んでいた自民党内に慎重論が強く、2005年の衆院選後に提出した法案を含め、すべて廃案になっている。

同法案を巡っては、民主党の小沢幹事長が19日、李相得(イサンドゥク)・韓日議員連盟会長に、次期通常国会への提出に前向きな姿勢を明らかにした。同法案成立に向けて「共闘」が成立すれば、公明党が野党に転落して以降、初めて民主党と連携する機会となる。

ただ、民主党内でも、慎重派と積極派が対立しており、意見の集約は図られていない。山口代表は連携について、「民主党がどういう政策決定をするかは定かでない。否定的な意見もあるようなので、よく見定めて検討していきたい」と述べるにとどめた。



公明党は昔から外国人参政権を猛烈に推し進めてきた。今までは自民党がそれにブレーキをかけていただけのこと。民主党政権になれば何ら障害はなくなった。



この「外国人参政権」については人により意見が分かれるところだろうが、私が問題にしているのは、マニフェストに書かないことをなぜ堂々と行うのかという点だ。「全ての政策をマニフェストに書くわけではない」という説明は詭弁でしかない。確かに細かな政策を一つひとつマニフェストに盛り込んでいくことはできない。



だからこそ政権姿勢の骨子をマニフェストに描くのではないのか。「外国人参政権」などはこの国のあり方そのものを変えかねない重大政策である。それを後出しで行おうとは卑怯千万である。

「外国人参政権」などという国家の基本を揺るがしかねない重大問題をなぜマニフェストに書かなかったのか。理由は明白だ。
「国民が反対するから」

聞けば民主党は通常国会に夫婦別姓法案も提出しようとしているらしい。これも「国民が反対するから」とマニフェストに盛り込むのを見送った政策だ。



民主党は圧倒的な議席数で政権を奪取した。しかし、国民は白紙委任状を渡したのではない。

どうしても外国人に参政権を認めたいのであれば、それを争点としてもう一度総選挙を行うべきだ。それ程、この問題は国家の根本に関わる。

そして、マスコミよ。


あれだけ麻生政権の支持率調査に熱心だったマスコミ各社が、外国人参政権についてのアンケート調査を実施しないのはなぜだ?


私の知る限り、産経新聞のみがアンケート調査を行ったが、その結果は驚くべきものだった。実に回答者の95%は外国人参政権付与に「反対」だったのだ。

(1)永住外国人への地方参政権付与を容認すべきか。
    Yes   5%
    No   95%

(2)むしろ帰化の要件を緩和すべきか。
    Yes  11%
    No   89%

(3)容認すれば国益が損なわれると思うか。
    Yes  94%
    No    6%

思うに、産経以外のマスコミ各社はこの結果を見てたじろいだに違いない。民主党政権のために働くのがマスコミの使命である。民主党の党是である外国人参政権付与に反対するようなアンケート調査は行えないのだろう。


所詮は、日本のマスコミなんてこんなものだ。






民主党は「脱・官僚政治」を標榜している。明治の御代より平成に至るまで、「政」と「官」は統治構造のイニシアティブを争い続け、そして「政」は常に「官」に敗れ続けた。


初代首相・伊藤博文以来、敗戦まで42代29人の首相が誕生したが、その中で衆議院議員として宰相の印綬を帯びたのは僅かに3人。


原敬、浜口雄幸、そして犬養毅である。


この3人には奇妙な共通点がある。3人が3人ともテロにより倒れている。そして、意外なことに現職当時はこの3人は「金満政治家」「腐敗政治家」との汚名をかぶせられていたのだ。実態はそうではなかったにも関わらず、新聞各社はこの首相たちを徹底的に糾弾した。



日本のマスコミは、昔も今もやっていることは同じだ。


儲かりさえすれば国も売る。

金になりさえすれば、報道のプライドも捨てる。


それが日本のマスコミだ。

2009年9月26日 (土)

ユッキーって柄ですか?

朝日新聞もほのぼの記事に手を染めたようです。

「ユキオ」「バラク」――訪米中の鳩山由紀夫首相とオバマ大統領が24日、ピッツバーグでのG20(金融サミット)夕食会で、初めてファーストネームで呼び合った。

今月初めに大統領が総選挙の勝利を祝って鳩山氏に電話して以来、23日の初会談も含めて4度目の会話。大統領の方から「バラクと呼んでくれ」と呼びかけた。

首相は「気さくな人。きっといい関係ができる」と周辺に語った。すでに「ファーストネーム友達」の幸(みゆき)、ミシェル両夫人に負けまいと、発音しづらい「ユキオ」でなく、ニックネームの「ユッキー」と呼んでもらえないか思案中という。
           (ピッツバーグ=村松真次)





「ロン・ヤスかよ」と突っ込んでしまいそうな馬鹿馬鹿しさ。


でも「ユッキー」っていいかも。我が家の次男(3歳)も、都合が悪くなると「小さいことは気にしない。それワカチコ、ワカチコ」って逃げてることだし。

ああ、それは「ゆってぃ」か。



でもオバマだって、ノッチなんだから、同じようなもんだ。





オバマも、「私のことをユッキーと呼んでくれ」なんて鳩山が求めてきたら軽快にこう言ってもらいたいものです。


Change!

2009年9月20日 (日)

自民党総裁選挙に思う

私は自民党党員です。そんな私の手元に、党員向けの総裁選挙投票用紙が届きました。

しかし、誰に投票せよと言うのでしょうか。

河野太郎?
外遊したときに中途で給油のために立ち寄った台湾で一歩も飛行機から降りずに、「いやぁ、私は台湾には一歩も足を下ろしませんでしたよ」と中国に御注進したオヤジ(河野洋平)に似て、この国をどこに売り飛ばすかわからない輩。そんな奴に自民党を任せるわけにはいきません。

谷垣禎一?
加藤の乱のときに、涙流して加藤センセイを止めてた印象しかありません。この人は良くも悪くも宏池会の人。こういう時代にはあいません。

西村康稔?
・・・・誰ですか?この人。

鳩山内閣の支持率は7割を超えているそうです。しかし、そんなものはご祝儀相場。本当に民主党がこの国を立て直すと考えている人は、ごくわずかでしょう。

なぜ自民党が敗れたのか。その理由を自民党所属の国会議員たちは総決算したのでしょうか。まずは、そこから始めていただきたい。

「まずは、自民党が敗れた理由を徹底的に分析する。そうして、この日本がどうあるべきかを考えよう。その施策が固まったならば、私は引退しても構わない」
それくらいのことをいう人物が、今求められているのです。

地方を見てご覧なさい。

でたらめな農政のおかげで、地方の農業、林業はズタズタにされました。

商業をご覧なさい。大規模商業店の隆盛によって地域の商店街はなくなり、お年寄りは買い物するためにバスに乗ってでかけなくてはならない状況です。

工業はどうですか?日本の技術を下支えしてきた町工場は閉鎖を余儀なくされ、ものづくりの伝統は失われていくばかりです。

農林水産業、商業、工業といった人々の生活基盤を切り崩していった自民党に対して、国民はまだ信じていたのです。
あの高度経済成長を寄り添って生きてきた自由民主党を。自民党が掲げる「あの夢をもう一度」という文句を。

しかし、小泉内閣以降の路線や党内の内紛を見ていた国民は、遂に自民党に愛想を尽かしました。

ただし、愛想を尽かしたのは自民党の掲げる「あの夢をもう一度」という言葉にです。自民党はそこを見誤ってはいけません。

規制緩和なんて言葉に騙されてはいけません。「規制がなければいい」などという言葉は、何もわかっていない人間の吐くものです。規制?いいじゃありませんか。規制は、誤った方向を立て直すために絶対に必要なものです。地方を再生し、人々の生活を立て直すためには、どんどん規制してもらえば良いのです。

高福祉高負担の国を目指すのか。
地方の産業をどのように維持・再建させるのか。
 農業は?林業は?地域雇用を確保するための手段は?
少子化に対応するための方策は?

こういった政策を地道に固めていって、「こんな日本をつくります」との理想を掲げたとき、自民党は再び熱狂をもって与党に返り咲くことでしょう。

そうなることを願ってやみません。
なぜなら、それは単に自民党の再生のみならず、日本の再生を意味することになるのですから。

2009年9月12日 (土)

いよいよ、この人に。

先だって、玉木書店にて1冊の書を購入しました。
「越前勝山の俳諧宗匠
   
比良野帰雲坊
   -六十有余年の俳諧人生を辿る-」


郷土史研究家の増田公輔先生の力作です。




さて、こうやって郷土の偉人を後世に伝えていこうという素晴らしい取り組みを拝見すると、どうしても私はある人物の復権を願わずにはいられません。

その人物の名は、
平泉澄



皇国史観の親玉というレッテルを貼られ、戦後にはその存在を語ることすらタブー視された平泉博士。色眼鏡を外して見れば、博士の言っていることは格別おかしなことではないのですが。

勝山市民すらその存在を忘れ去ろうとしている今や、博士の偉業は本家本元の平泉家が掌中の玉のようにひっそりと守り続けています。




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博士の啓蒙書である『物語日本史』。

この書も、静かに、しかし着実に版を重ねてきました。

「そんな書は右翼・皇国史観の書だ」と、切り捨ててしまうのは簡単です。

ですが、博士の著作すら眼を通さずに勝山市民がそれでいくというのは、何となく哀しい気がします。




ちなみに、私は共産主義が大嫌いですが、それでもマルエン全集(マルクス・エンゲルス全集)には眼を通します。
(通すだけです。あんな難しいモノ読破できません。何度も挑んではその都度跳ね返されてきました)


レッテルを貼って遠ざけてしまえば簡単です。ですが、もう一度、郷土の偉人を再評価してみてはいかがでしょうか。




2009年9月11日 (金)

国保税の値上げについて

昨日の私の一般質問において、山岸市長は国保税の値上げについて初めて公式に言及しました。

勝山市の国民保険財政は全国的にみても優良な部類に入ります。他自治体を眺めても、「こんな危険な運営をしていてだいじょうぶだろうか」と心配になる自治体がほとんどです。


しかし、勝山市の国保財政もいよいよ待ったなしの状況を迎えています。
高騰する医療費は、実に毎年1億円ずつ増加し続けており、私が議員に就任した時期に8億円を積んでいた基金残高も目減りする一方です。

議員・理事者間では「このままでは国保税値上げもやむなし」という共通認識はありました。しかしながら、私の中では「値上げをするならば、値上げをするで、まずは市民に状況をきっちりと説明すべきではないか」との想いがありました。

そこで、今回は一般質問の場で市長に「値上げをするのか・しないのか」を問うた次第です。



市長の答弁により、この問題は加速度的に話が進むことが予想されます。

上下水道料金の改定問題と並行して、市民負担が重くならないように取り組んでいきます。




ただ、ひとつだけ誤解の無いように申し述べておきたいのですが、私は
「料金をビタ一文、上げることはなかりならぬ!」
との姿勢で理事者に詰め寄ることは致しません。

私の基本姿勢は次の2点です。

①サービスに応じた負担は市民に求める。
②ただし、各人の支払い能力に応じて。




公共料金が1円でも安ければ、ありがたいことは間違いありません。それは私も同様です。ですが、サービスに応じた負担を求めなければ、市の国民保険財政は確実に潰れます。それは、上下水道会計にしても同様です。公共の会計を潰したのでは、その被害を受けるのは市民自身です。したがって、市民に対しては嫌がられてでも料金の適正な値上げは求めていかねばなりません。

ただし、それは市民の支払い能力に応じて負担していただくという大前提を崩すものではありません。特に、上下水道料金の値上げと国保税の値上げがダブルで家計を直撃するような事態だけは避けねばならないのです。



この料金改定については、逐次、このブログにてもご報告致したいと思います。





2009年9月 7日 (月)

事実をねじ曲げてでも民主党を守りたいマスコミ~その2~

前回、鳩山幸さんの虚言を世界のメディアが注目している旨をお伝えしました。問題は、これについて共同通信が歪曲報道をしている点です。



この共同通信社の歪曲報道を元にして、毎日新聞などは事実無根の報道を垂れ流しています。


鳩山由紀夫民主党代表の妻幸(みゆき)さん(66)の「金星に行った」「トム・クルーズは前世で日本人だった」といった発言が海外メディアに注目されている。奇抜さを強調する記事も多いが、4日付の英タイムズ紙は「日本が『自分らしさ』を大切にする社会に変わりつつある」と好意的に論評した。



全ては、4日付けの英タイムズが元ネタになっているのですが、ならば、その4日の記事はどのようなものだったでしょうか。

タイトルからして、
Japan's new First Lady Miyuki Hatoyama: 'I went to Venus in a UFO'
(日本の新しい首相夫人が「私はUFOに乗って金星へ行った」と発言)
になっています。




Japan’s new Prime Minister, Yukio Hatoyama, faces formidable foreign policy challenges in dealing with an expansionist China, a nuclear armed North Korea and a sinister Russia. But he need have no concerns about establishing friendly relations with the planet Venus — his own wife is a friend of the Venusians, having travelled there in a UFO in the 1970s.

The distinctions of Miyuki Hatoyama, 66, do not end there. As well as being a musical actress, cookery writer, clothes maker and television personality, she also says that she knew the actor Tom Cruise in a past life when he was incarnated as a Japanese.

To his credit, Mr Hatoyama, who will formally become Prime Minister in a fortnight after a landslide election victory last Sunday, does not appear in the least embarrassed by his wife’s eccentricities, and nor do his fellow citizens. She falls into the category of public figure known as “tarento”, or “talent” — televisual artists or entertainers who are expected and encouraged to be more flamboyant and unpredictable than the rest of us.

Mrs Hatoyama began her career in a Japanese institution — the Takarazuka Revue, a troupe of female singers and dancers who perform romantic musicals to packed audiences of middle-aged Japanese women. She was living in California, as the wife of a Japanese restaurateur, when she met the young Mr Hatoyama, who was studying engineering at Stanford University. Their marriage in the US, after her divorce, was mildly scandalous for the scion of a political family such as Mr Hatoyama. “Most men choose a partner from among single women,” as he said proudly. “But I chose from among all womankind.”

Since then she has established herself as a lifestyle consultant, or “life composer”, and the author of several books, including Miyuki Hatoyama’s Spiritual Food and Miyuki Hatoyama’s Have a Nice Time. It was in a book of interviews with prominent people, entitled Most Bizarre Things I’ve Encountered, that she revealed her extraterrestrial jaunt, which occurred during her first marriage. “While my body was sleeping, I think my spirit flew on a triangular-shaped UFO to Venus,” she said. “It was an extremely beautiful place and was very green.”

Since it became likely, earlier this year, that Mr Hatoyama and his Democratic Party of Japan were likely to form the next government, she has been extensively interviewed on the daytime “wide shows” aimed at Japanese housewives. It was during one of these that she spoke of her past-life friendship with Cruise and her ambition to make a film with him.

“He was Japanese in his past life, and we were together so when I see him, I will say, ‘Hi. It’s been a long time’, and he will immediately understand,” she said. “I will win the Oscar for sure. About seven years ago my husband Yukio said to me, ‘Yeah, yeah, that’s a nice dream . . .’ but these days, he encourages me and he sits at his computer translating the script into English even though he is tired after work.”

She also described how she “eats the sun” every morning. She closed her eyes and mimed the act of removing pieces from the sky. “Yum, yum, yum,” she said, placing the imaginary solar morsels in her mouth. “I get energy from it. My husband also does this.”



例によって訳をつけてみましたが、間違っているのならばご指摘ください。




日本の新しい首相である鳩山由紀夫は、膨張主義の中国、核武装した北朝鮮、腹黒いロシアなどに対する困難な外交に直面しているが、金星との有効な関係を築くことに関心を払う必要はなさそうだ。なぜなら、彼の妻は金星人の友人であり、1970年代に金星に旅行したことがあるからだ。

鳩山幸(66)の風変わりさはそれだけにとどまらない。歌劇団の女優、料理本の執筆家、服飾家に加え、TVのパーソナリティとして彼女は、俳優のトム・クルーズが前世で日本人であったときに彼に出会っていると発言している。

鳩山氏は先週の日曜日の地滑り的な選挙の勝利の後に、2週間内に正式に首相の座に就くだろう。彼の名声ならば、妻の変わり者ぶりで足をすくわれるようなことは全く見られないだろうし、市民も同様だ。彼女はタレントとして知られる著名人の範疇にあり、より華々しく予測不可能であることを期待されているTV的芸術家・芸能人なのだ。

鳩山夫人は、そのキャリアを宝塚歌劇団から始めた。そこは女性の歌手やダンサーの一座がロマンチックな歌劇をし、日本の中年女性客を集めるところだ。スタンフォード大学で工学を学ぶ若き鳩山氏と出会ったとき、彼女はカリフォルニアに住みレストラン経営者の妻だった。彼女が離婚した後に、彼らはアメリカで結婚した。この結婚は、鳩山氏のような政治家一家にとってはちょっとしたスキャンダルになった。だが彼は誇らしげに言った。「多くの男性は結婚相手を独身女性から選ぶ」「しかし、私は全ての女性の中から選んだのだ」

その後、彼女はライフスタイル・コンサルタントもしくは「人生の作曲家」として、また何冊かの著作家としての地位を確立する。その中には「鳩山幸のスピリチュアルフード」や「鳩山幸Have a Nice Time!」がある。著名人とのインタビューを集めた「私が出会った世にも不思議な出来事」の中で、最初の結婚の時に起きた自身の地球外小旅行について明らかにしている。「私の体が寝ているとき、精神が三角形のUFOに乗って金星へと飛んだ」と彼女は言っている。「そこは極めて美しいところで、緑に溢れていた」

今年の始めに、鳩山氏と彼の民主党が次の内閣を担いそうになってから、彼女は主婦層向けのお昼の「ワイドショー」で大々的にインタビューを受けている。その中のひとつで、彼女は前世での友人であったクルーズについて語り、彼と映画をつくる野望を明らかにしている。

「彼は前世では日本人で、私たちはいっしょでした。だから彼に会ったならば、私は「あら、久しぶりね」と言うつもり。そして彼はすぐに理解してくれるでしょう」と彼女は語った。「私は間違いなくオスカーを勝ち取ることでしょう。7年前に夫の由起夫は私に言ったものです「うんうん、それは良い夢だね……」、でも最近では彼は私を励ましてくれ、コンピューターの前に座って台本を英語に訳すの。どんなに仕事の後で疲れていても」

彼女は毎朝「太陽を食べる」方法についても言及していた。眼を閉じて空からかき集める真似をする。「もぐもぐもぐ」太陽からの想像上のごちそうを口に運ぶのだ。「私は太陽からエネルギーをもらう。夫もこれをやるのよ」

これのどこか好意的な社説なのでしょうか?共同通信社の説明によれば、「日本が不可解な国ではないことを示す助けになる」ものでなければなりません。一体、どこにそんな記述が?



毎日新聞が言うような「日本が『自分らしさを大切にする』社会に変わりつつある」との記述はどこにあるのです?



あるのは、皮肉と小馬鹿にしたような論調だけではありませんか。
「よかったな。鳩山。支持率が高いから嫁の奇行が問題にならなくて」、「おいおい、人生の作曲家って何だよ。それを言うなら人生の指揮者だろう?」といったせせら笑いが行間から匂ってくるようです。


鳩山夫人の虚言癖はこの際問題ではありません。私が問題にしているのは、民主党を守るためならば事実を歪曲してまで報道するマスコミの姿勢です。もしも、この姿勢を今回の総選挙のみならず、これからも続けるのであれば、もはや日本の民主主義の敵はマスコミだと言わざるを得ません。




それすなわち、
国民の最大の敵はマスコミだということです。



2009年9月 6日 (日)

いよいよ始まりましたよ。

タイム誌が鳩山幸さんをどのように報道したかについて語る前に、「いよいよ始まった」という記事をひとつ。



産経新聞より。




北朝鮮が日本の朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)に対して、日本の対北政策を軟化させるために民主党への働きかけを始めるよう“攻略指令”を出していたことが5日、分かった。日朝関係筋が明らかにした。指令は、民主党政権誕生を前提として、衆院解散前の段階で出された。総連では、日朝政治対話の開始も視野に入れて、民主党研究を始めたもようだ。

 関係筋によると、北朝鮮の朝鮮労働党で日本の朝鮮総連を担当する「225」と呼ばれる対外連絡部から総連中央本部に「民主党攻略」についての指示があったのは7月上旬。政権交代に備えて「民主党の支援組織の労組に影響力を使え」としたうえで、2006年のミサイル発射で日本政府が発動した日朝間を往来する貨客船「万景峰(マンギョンボン)92」入港禁止措置について「本国への往来を希望する在日朝鮮人の人権問題として禁止措置解除を働きかけろ」との内容だったという。「指令」は総連の全国の地方支部にも伝達、徹底された。

 最近の自民党政権は対北強硬路線をとっていただけに、民主党政権誕生は、北朝鮮にとって好機だ。

 北朝鮮は、旧社会党や旧総評系労組と良好な関係を築いてきた。民主党支持で旧総評系の自治労には北朝鮮と交流を進めてきた地方議連メンバーがおり、日教組にも日本の代表的な親朝団体「主体思想研究会」会員としての訪朝経験者がいる。このため、「日朝ルートを作りやすい」との認識があるようだ。

 北朝鮮が「民主党に期待」するもうひとつの理由は同党の対北政策のブレだ。鳩山由紀夫代表は拉致被害者の家族会に対して「北朝鮮には圧力が必要だ。拉致問題は私が体をはって解決したい」と語っていた一方で、先月17日の党首討論会で、対北政策について、「対話と協調によって、世界のさまざまな脅威に対して答えを出す」とも述べている。同党には「6カ国協議で日本が拉致問題に固執しすぎるのはいかがなものか」と発言した幹部もおり、党の対北政策は不透明。北朝鮮は付け込むすきがあると判断しているようだ。





ああ、何と言うべきか・・・・・最近、幕末の志士たちの気持ちがわかるような気がします。
「このままでは、日本は諸外国勢力に食われてしまう」

事実をねじ曲げてでも民主党を守りたいマスコミ~その1~

マスコミにより誘導された総選挙でしたが、一縷の望みは「ひょっとしたら、マスコミは選挙後は民主党を叩くのか?」という点でした。それならばそれでマスコミに対して、まだ、望みはありますから。

しかし、どうもそうではないようです。マスコミは単に民主党を勝たせたかった。民主党政権のためならば、事実をねじ曲げて歪曲報道をしようとも構わないようです。




その歪曲報道の実例をひとつ。




民主党政権が誕生する今、世界で注目されているのは民主党の政策ばかりではありません。実は、熱い視線を送られているのは次期ファーストレディの鳩山幸さんなのです。

というのも、この人。前世でトム・クルーズに出会ったとか、宇宙人に金星に連れて行かれたとか、素っ頓狂なことを言う人でして、「おいおい、日本のファーストレディは訳わからん」と海外メディアが食いつきました。


ちなみに、キャスターの困惑した顔を見たければ
こちらをどうぞ


さて、ロイターもこの件を報道しましたが、イギリスのデイリーテレグラフを。



タイトルは、Japan's new first lady 'flew to Venus with UFO' (日本の新しい首相夫人、「UFOに乗って金星へ飛んだ」と発言)



Japan's new first lady is enlivening the nation's grey-suited world of politics with colourful claims that she met a UFO in a dream and was whisked away to Venus .
 Miyuki Hatoyama, 66, the charismatic wife of the leader of the incoming Democratic Party of Japan (DPJ), has also described how she met Tom Cruise in a former life and enjoys "eating" the sun for energy.
 Writing in a book published last year, she said: "While my body was asleep, I think my soul rode on a triangular-shaped UFO and went to Venus. It was a very beautiful place and it was really green."
 Her extra-terrestrial experiences ties in neatly with her husband Yukio Hatoyama's nickname "The Alien" which came about due to his large eyes.
 Mr Hatoyama is due to be voted in as prime minister on September 16 after his party defeated the iron grip of the Liberal Democratic Party after more than five decades of near-interrupted power. The party leader met his wife - a former musical actress who was born to Japanese parents in Shanghai - while he studying at Stanford in the United States.
 Mrs Hatoyama, who is renowned for her healthy cooking having published several food-related books, described her UFO experience in a book called "Very Strange Things I've Encountered." After waking up, Mrs Hatoyama wrote that her then husband dismissed the experience, claiming that it must have just been a dream. However, referring to Japan's next prime minister, she wrote: "My current husband has a different way of thinking. He would surely say 'Oh that's great'." Earlier this year, Mrs Hatoyama also told a TV programme that she had met Tom Cruise in a previous life. While she cautioned the interviewer not to take her too seriously, she said: "I know he was Japanese in a previous life. "I was with him then. So he would recognise me when I see him and say 'long time, no see!'"
 On the same talk show, she also described her unusual habit of "eating the sun".Raising her arms into the air, she said: "I also eat the sun. Like this, hum, hum, hum. It gives me enormous energy. My husband has recently started doing that too."





例によって正確ではないですが、訳してみました。(訳が違うんじゃないの?というご指摘があればお知らせください)

(邦訳)

 
日本の新しいファーストレディがUFOに夢の中で出会い金星へと連れ去られたとの発言が、お堅い政治の世界をカラフルに活性化させている。

 鳩山幸(66歳)は、日本民主党の党首のカリスマ的妻であるが、彼女は前世でトム・クルーズと出会い太陽を食べてエネルギーにしたと言っている。昨年出版した本の中で、「私が寝ているときのことです。私の魂は三角形のUFOに乗り金星へと行きました。そこはとても美しい場所で、緑に溢れていました」と彼女は書いている。

 彼女の地球外生命体との体験は皮肉にも夫の鳩山由紀夫のニックネームに結びつく。彼のニックネームはその大きな眼に由来して「宇宙人」である。

 鳩山氏の党は50年以上に亘る自民党の鉄の支配を打ち破り、彼は9月16日に首相指名される予定である。 この党首が、上海で日本人の両親から生まれ歌劇団の女優であった妻と出会ったのは、彼がアメリカのスタンフォードに留学しているときであった。

 何冊かの料理関係の本を出版し健康食で知られる鳩山夫人が、UFO体験を記したのは著書「私が出会った世にも不思議な出来事」である。鳩山夫人はこう書いている。「目が覚めて、その当時の夫は私の体験を信じてくれませんでした。それはただの夢に違いないと言うのです」
 しかしながら、日本の次期首相に言及して彼女はこう書いている。「私の現在の夫は違う考え方をします。彼ならばきっと『ああ、それはすばらしいね』と言うでしょう」 年当初に鳩山夫人はTV番組でもトム・クルーズに前世であったと語っている。
 彼女はインタビュアーに対してそんなに真剣に取り合わないように警告する一方で、彼女は言う。「私はトムが前世で日本人だったことを知っているの」 「私はそのとき彼と一緒にいました。だから、もしも彼と会ったなら、見分けがついて『やあ、久しぶりだね』というはずよ」

 同じ番組の中で、彼女は「太陽を食べる」という普段の習慣についても語った。手を挙げて、彼女は言った。「私は太陽を食べるの。こんな感じで、モグモグモグ。これはものすごいエネルギーを与えてくれる。私の夫も最近はこれをやり始めたわ」





さて、TVをはじめマスコミはこの海外の報道を取り上げることがありません。それどころか、揉み消しをはかるべくこんな記事を配信し始めました。



(共同)


4日付の英紙タイムズは、次期ファーストレディーになる民主党の鳩山由紀夫代表の妻、幸さんを社説で取り上げ、日本が不可解な国ではないことを示す助けになると解説した。


社説は幸さんの「UFO体験」や、米俳優のトム・クルーズさんと 前世で会ったことがあるとの発言を紹介した上で「風変わりであることを恥だと思わない人物が日本のファーストレディーとなり、そうした妻の快活さを評価する夫が首相になる」と好意的に論評


さらに幸さんについて精力的だとし、おとなしい政治家の妻という型にはまったタイプからほど遠いと評している。

                                (下線部、松村)




「好意的?」




そうですか。イギリスの最も権威あるThe Timesは、鳩山幸さんの虚言を好意的に取り上げてくれたのですね。

それならば、その好意的な記事を次回に掲載しましょう。





ちなみに、共同通信さん。「社説で取り上げ」って・・・・オンライン版ではただのワールド・ニュースですよ、鳩山幸さんの虚言は。それとも彼の国においては、紙面の社説をオンライン版でただの記事に落とすのでしょうか。そんなこと聞いたこともない。


社説で取り上げるくらいにタイムズが好意的に扱ってくれたと印象操作をしたかったのでしょうね。

2009年9月 2日 (水)

民主党政権の閣僚を個人的に予想

民主党が連立政権を取るとして、さて、その閣僚はどのようになるのでしょうか。


なんとなく、個人的に予想してみました。

日本沈没の閣僚メンバーを。




首相はもちろん鳩山由紀夫。

最近ではニューヨークタイムズに寄稿した論文が物議を醸し出しています。そりゃそうでしょうよ。「アメリカとの付き合いは控えさせてもらい、これからは中国と友愛するんだ」なんて書いちゃねえ。昨年の秋にウォールストリート・ジャーナルに寄稿した麻生太郎の論文と比べてもレベルが低すぎる。

第一、日本をミドルパワーのアジア諸国と同列に扱っている時点で見識を疑いますね。麻生太郎が日本の国力を誇示してまで中国・フランスを押さえてIMFを救ったのが懐かしく思われます。






【総務大臣】 原口一博
これは鉄板でしょうね。なにしろ、TV各局に対して「電波権の料金を下げる」と宣言したのですから、これを実行しなければマスコミに叩かれます。




【外務大臣】 田中真紀子
これも鉄板かも。議員辞職・自民党を離党してしまった後の田中真紀子はメディア露出もほとんどありませんでした。本人も悔しかったはず。
「なぜ、私をもっとTVに出さないのよ!!」
ここは鳩山由紀夫に直訴ですよ。
「私のクビを切ると支持率落ちるわよ!」


 なにしろ同時多発テロの時にアメリカの機密事項である国務省職員の避難先を暴露してみたり、指輪をなくしたとの理由でイラン外相との会談をすっぽかしてみたり、挙げ句に金正男をみすみす日本から逃した人物です。何かしらやってくれることでしょう。






【法務大臣】 亀井静香
何やら地検が動き始めたらしいので、鳩山由紀夫が兼務し指揮権発動といきたいところでしょうが、ここは死刑廃止を強行に主張していた亀井閣下。死刑廃止を実現化し、世界に誇れる人権国家に致しましょう。
人権!人権!守るぞ人権!救うぞ人権!犯罪者の人権も!外国人の人権も!!





【国土交通大臣】 田中康夫
ダム建設中止?いえいえ、そんな生ぬるいことは申しません。いらない公共工事はバッサバッサと切り捨てていきます。そのせいで土木会社がいくら潰れようが雇用がなくなろうが関係ありません。不必要な公共工事はこの国には一切いらないのですから。雇用などは二の次。必要なのは「無駄な公共工事はいらない」という原理原則なのです。

ちなみに、このポストの有力候補として、国会議員随一の「てっちゃん(鉄道マニア)」前原誠司も挙げられるのですが、前原をこんなポストにつけたのでは高速道路無料化が実現しません。下手すると、「鉄道無料化」を言いかねないので却下。







【文部科学大臣】 輿石東
「教育に中立などありえない」と断言した人物ですので、さぞかし立派な教育をしてくれることでしょう。戦後の教育を支え続けてきた日教組も、これでようやく日の目を見ることができるというものです。よかったね、日教組。これまで叩かれ続けたけれど、君たちの天下がやってきましたよ。

 
 「韓国慰安婦土下座修学旅行法案」・・・・・魅力的ですよね。全ての高校生に韓国へ土下座行脚をさせる。一部の私立高校では既に実施済みですけど、こんな素晴らしいことは広く全国に広めないとね。もちろん、ツアーコンダクターは岡崎トミ子参議院議員にしてもらうのでしょう。


 「図書館図書選定健全化法案」というのもいかがでしょうか。学校図書館や県・市・町立図書館の中におかれている図書で、健全でないものはどんどん捨てていきましょう。国民の目に触れる図書は、女性に対して優しくなければなりません。フェミニズムに反するような図書は焚書して当然です。すでに千葉の図書館では実施済み。これを全国にあまねく広めましょう。


 「国歌・国旗廃止法案」なんてのもいいかも。そうすれば、卒業式で国歌斉唱なんてなくなるのですから、立つ・立たないという問題自体が発生しません。なんてすばらしい。


 あ、でも・・・・国旗がないと国際行事で困りますよね。そんなときは、民主党の党旗を半分に切り裂けば事足りるのか。便利ですよね。民主党って。







【防衛大臣】 福島瑞穂
 空母からB52が飛び立つという、ある意味軍事技術の先端を更に凌駕する防衛技術観の持ち主です。鳩山首相のいう「友愛」を最も体現してくれる大臣といえるでしょう。
 それと小沢一郎には苦言を呈しておいてください。「アメリカ第7艦隊さえいればいい」なんて無礼な発言は中国様に失礼です。「中国東海艦隊さえいればいい」と日本の政治家は言わねばなりません。





【厚生労働大臣】 長妻昭
何しろ「消えた年金」を告発した人物ですから、この問題にケリがつくまでは必死でやってくれるはず。
 消えた年金などは、そもそも社会保険庁にコンピューターを導入していれば起きなかった問題です。そして、このコンピューター導入に頑強に抵抗していたのが自治労であり、その自治労が民主党の支持母体であることなど、どうでも良い問題です。そんな些末なことで民主党を責めるなどは、民主主義に対する冒涜なのです。
 
 ああ、それと社会保険庁は解体してはいけませんよ。民間の雇用がどうなろうと構いませんが、お役人の雇用だけは確保しておかねば。





【金融担当大臣】 宮内義彦
やはり、ここは民間からの登用。しかもリース会社最大手のオリックス会長ならば文句なしです。移民の受け入れにも前向きな人ですから、日本の企業を守るために安い労働者を大量に輸入してくれることでしょう。

国内企業が生き延びればそれでいいではありませんか。雇用?ばかなこと言ってはいけません。会社は株主のものであって従業員のものではないんです。






【農林水産大臣】 岡田克也
これでアメリカとのFTA(自由貿易協定)もサクサクと進むことでしょう。アメリカから格安のカリフォルニア米が輸入されてきたら、日本の農家がどうなるって?そんなことは小さな問題です。重要なのは、全国のスーパーで安くて美味い米が入りさえすればよいのですから。

心配しなくとも、農家は所得補償してあげます。旧ソビエト連邦のコルホーズで実験済みなのだから心配することはありません。


スーパーも儲かる。消費者は喜ぶ。農家は所得補償がある。全てが丸く収まる。
だから民主党にまかせなさい!と選挙中に言ったではありませんか。




・・・・・ということなので


【消費者担当大臣】 岡田克也
という兼務になります。

クレームを言ってくるような無知蒙昧な国民には一喝してください。
「友愛するぞ!」






【少子化担当大臣】 蓮舫
蓮舫?そう言えばそんなヤツもいたなあ・・・・今回の衆議院選挙で最も得したのは、この人なのでしょうね。この選挙がなければ、すっかり存在を忘れてましたよ。






ああ、見たいような見たくないような。




2009年9月 1日 (火)

衆議院選挙を振り返って

日曜日に衆議院選挙があり、自民党の大敗という結果で幕を降ろしました。



そこで、今回の衆議院選挙を振り返ってみて思うことなどを。





一連の流れの中で、底の浅さを露見してしまったのが東国原宮崎県知事。よせばいいのに、日曜日の選挙特番にもコメンテーターとして出演し、細田幹事長に情け容赦ない質問をしていました。


 「自民党の総裁にしてもらえるならば、行きましょう」
 「僕が行った党は負けません」
最初はジョークかと思っていましたが、本人は真剣だったんですね。


これを見ていたときに、これからの日本のトリックスターのあり方が本当にわからなくなりました。



トリックスター・・・・物語を引っかき回す存在として描かれるこのトリックスターの代表例は、シェークスピア『真夏の夜の夢』に出てくる妖精パックでしょう。日本書紀に出てくるスサノオなどもこれにあたります。


このトリックスター、異端ではないんですね。異端ではトリックスターにはなりえない。正統の中にいて物語をかき回す。異端とは、木枯らし紋次郎(アウトロー)なのであって、トリックスターはうっかり八兵衛なのです。


ところで、木枯らし紋次郎は単品でストーリーを描けますが、うっかり八兵衛主演のドラマは考えられません(そんなうっかりものだらけのドラマは、サザエさんでとどめを刺しています)。


この違いはどこにあるのか。それは「トリックスターは権威がなければ存在し得ない」という性質に由来します。






かつて西欧の宮廷には「道化(ザ・フール)」と呼ばれた役柄の人々がいました。これは、笑いをもって複雑な宮廷内の人間関係の潤滑油とする人たちですが、時には王様を笑い飛ばしたり、時には家臣をいじってみたり、その中で家臣が王様に言えないようなことをチクリと風刺したりもするのです。


私は最初、東国原知事が「道化」を演じているのだと思いました。それはそれとして立派な芸ですから。かき混ぜるだけかき混ぜておいて、橋下知事当たりと共闘して地方の優位性を釘指すのかな?・・・・と。


ところが、「自民党の総裁にしてくれるのならば」という発言をまじめに言っているあたりで、「これは本人も真剣なのか?」
おいおい、それじゃ「道化」が「オレを王様にしろ」と言うようなものじゃないかと、興ざめしたのでした。




東国原知事は師匠であるビートたけしを見習うべきだった。彼は、まさしく正統的なトリックスターですから。

ビートたけしはその芸と力量で、多くの芸能人を救ってきました。それはあたかも王様に向かって「まあまあ、この人も頑張ってるんだから」と失敗した家臣に助け船を出すように。

今でも覚えているのは、クイズ番組に出演した飯星景子をいじって、「一番成績の良かったチームには、飯星さんから壺と数珠がもらえます」と笑いをとったシーンです。会場中を笑わせることで、結果として飯星景子を救った芸。あれがトリックスターの芸なんだと感心したものでした。そうやって、失踪した若人あきらも救い、景山民夫も救ってきたビートたけしが、今度は小室哲哉をどうやって救い上げるのかを実は期待していたりもします。



そのビートたけしですら、今回の東国原知事を救うことはできなかった。「謝れ、とにかく謝れと説教したよ」としか言えなかったくらい、知事は失敗してしまった。

そりゃそうでしょう。道化が2人いて、後輩格の道化が「オレを王様にしろ」と言い始めたらどうなるのか。先輩格の道化は「すみません。二度とこんなこと言わせませんから」と謝るより他にない。前述したように、トリックスターは権威がなければ存在しえません。その権威を根こそぎ自分で逆転させようなんて、ウロボロスですよ。







Photo
ウロボロス。古代の怪獣であり、「∞」の元になるものです。


これ、ずーっと食べていくと最後にはどうなると思います?


消えてなくなって「無」になるのかと思うと、そうでもありません。位相幾何学(トポロジー)的に考えていくと、表裏がひっくり返って、今度はしっぽが頭を食べるようになるのです。



表が裏になり、正が邪になり、権力が反権力になる。



トリックスターが、己の依って立つところを見失うと、こんな現象が起きるのです。
まさに「トリックスターの悲劇(byバゲルス)」




しかし、我が国最大の「トリックスターの悲劇」は、マスコミそのものです。


そのあたりは、次回に譲りましょう。